いぼ痔、切れ痔、脱肛・・・内痔核、外痔核、裂肛、脱肛あるいは直腸脱！
夏に水分の摂りすぎ、秋口になり外気温が低下することで、体内に水と熱が溜まってくると・・
発症しやすくなります。

食べることより、出す（排便）ことのほうがヒトは幸せを感じるといいます！
スカッとした！気持ちいいー！と。

食べ過ぎであったり、飲み過ぎであったり・・・何かの原因で、
体にとって排泄すべきものが滞ったとき、ヒトはもっとも不快に感じます。

肛門の血管（静脈）は逆流防止弁がないので、心臓や肝臓に吸い上げられない水分や養分が
停滞することがあります。血液が増えたのではなく、血管中の水分などが増えています。
それらが体幹の下部血管に溜まってくるようです。

これが重くなって血管が腫れてくるとか、肛門部の重みや冷え、うっ血、これがイボ痔と言われる内痔核の始まり。
そして重くなった下腹部を吊り上げる筋肉の疲労。そこに冷えが生まれ、柔軟性を失い、
肛門周囲が硬くなり、こわばりや緊張から排便時に・・・切れます！

経験した方は分かりますよね。すごく痛い！次から排便をするのが怖くなります。

便通をよくしたいからと、生野菜、サラダ、果物、果汁ジュース、冷たい水やお茶、牛乳・・・増えてませんか？
多湿の国、日本では腸管に水分の停滞を生じ、お腹が痛い、軟便、下痢になりやすいほか、同時に腸管や周囲の
おなかの筋肉につっぱる緊張が起こり、下腹が硬くなります。
・・・お腹の冷え・・・フーテンの寅さんのように腹巻きをする民族は他には少ないのでは？

キレイな女優さんもお尻では悩んでおられることもしばしば。
芸能人や女優さんの場合は頭に血が増え、その分、子宮や腸にたくさん血が回らなくなり、
不妊症や不感症、生理不順、痔、膀胱炎、なども起こしやすくなります。
いや女優さんに限らず、男性以上に働く現代女性は女優さんと同じように気苦労、お腹の苦労が絶えないことになります。

痔の食養生：冷たい飲み物、水分過剰、に気をつける。
　　　　　　温かい食品を中心に、野菜は煮野菜、根菜を中心に。でも繊維の摂りすぎも注意。
　　　　　　しっかり天然塩を摂取し、腎臓機能を助け、水分を小便、大便、汗で排出すること。
　　　　　　（天然塩（自然塩）は高血圧の原因にはなりません。高血圧の原因は他にあります）
　　　　　　酢、梅干し（自然塩使用）、ゆず、すだち、レモン、など酸味を増やし肝臓機能を助ける。
　　　　　　たんぱく質の多い食品には香辛料をしっかり添えること。
　　　　　　（香辛料の過剰は禁物ですが、適量はむしろ必要。消化不良を防ぎ、大腸がよく働く）
　　　　　　さらに、胡麻や蜂蜜を食べることで、腸内細菌を増やし、腸をリラックスさせ、
　　　　　　ツルツルっと便通を良くします。

痔の漢方療法
　　　　　　いぼ痔、切れ痔に、乙字湯が有名で、即効です。（当薬局製の煎じ薬がおすすめです）
　　　　　　脱肛に、十全大捕湯が効果があります。
　　　　　　そのほかにも痔の処方がありますが、いずれも体質や、環境、食事、生活などで処方が
　　　　　　変わります。判定は漢方独自の診断法で。
　　　　　　
　　　　　　足腰、カラダを適度に動かすこと。気を発散することは、水の発散につながり、
　　　　　　水滞除去に有効です。
　　　　　　緊張することとリラックスすること・・・メリハリをつけて内臓も休めたり張り切ら
　　　　　　せたり・・かたよらないこと。
　　　　　　こころの美しいものを見たり聞いたり、話合い、着たり、身に付けたり・・・
　　　　　　美味しく楽しく食事をし、食べすぎない。
　　　　　　・・・長生きの秘訣でもあります。